【那須】豊原丙の酪農家摩庭正(まにわただし)さん(51)と妻の令子(れいこ)さん(52)はこのほど、経営する牧場で搾った生乳を原料にしたチーズを使いケーキやスイーツを製造販売する「チーズケーキ工房 MANIWA FARM」をオープンした。牧場と那須連山を望む景色も魅力で、口コミで評判を呼んでいる。
摩庭さんは十年ほど前から「誰でも気軽に楽しめるお茶飲み場があるといい」と考え、喫茶店建設を計画。湯本の「あまたにチーズ工房」に生乳を販売する関係を築く中で、令子さんがチーズケーキ作りに取り組むようになった。
本を読み何度も試作を重ねたというケーキはさっぱりした口当たりが特徴。「素人だから素材はぜいたく。本にあるレシピより二割も多くチーズを入れてしまった」という。
「地産地消」は強調しないが、材料は自前の生乳を使った同チーズ工房のフレッシュチーズにこだわる。さらに設備を整え近く、カッテージチーズを自ら製造し販売する予定。
那須地方では、酪農家が生産した生乳は組合が一括して殺菌するシステムが確立。そのため酪農家自身が自前の生乳で加工品を製造するケースは珍しい。
一方、木造二階建ての店舗はデッキを含め約百五十平方メートル。約三十の座席があり、コーヒーとケーキが味わえる。好天時には乳牛を放牧する牧場と、那須連山が見渡せる。
摩庭さんは「お客さんと直接話しながら販売するのが理想で、通販は考えていない。売ることより人との触れ合いを楽しみたい」と話している。
問い合わせは、MANIWA FARM電話0287・77・0534へ。
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